ついに国からのお墨付き?加熱式たばこの科学的知見データ

こんばんは、モクログ管理人のげんちゃんです。

加熱式たばこが販売されるようになってから、ずーっと議論されていたその安全性。

もちろん、ニコチンを含む「たばこ製品」なので、健康に良いというこはありませんが、大事なのは紙巻きたばこと比べてどうか?という話です。

これまでは、メーカーサイドからの検証がほとんどで、その信憑性が疑われてきましたが、ついに国からのお墨付きをもらったカタチになりました。

今回は、そのデータの共有を中心にお届けしたいと思います。

国立がん研究センター委託事業費「たばこ情報収集・分析事業」による調査

厚労省
なぜこのデータが厚労省から報告されているのかと言うと、もともと国立がん研究センターというのは厚労省の直営の施設だったんです。

2015年から国立研究開発法人に移行していますが、国を代表する「がん研究」の中心的な役割を果たしています。

この調査は、厚労省が国立がん研究センターに調査を依頼したものなんですね。

情報ソース:0330加熱式たばこの科学的知見

試験の目的

  • 受動喫煙の原因となる室内の「環境たばこ煙」における成分量について、紙巻たばこと加熱式たばことの比較を実施
  • 加熱式たばこの主流煙において紙巻たばこと同等程度含まれるものがある「ニコチン」を測定
  • より安全面に立って評価するため、一般的な喫煙室環境よりも、相当程度厳しい環境で測定

*3種類の加熱式たばこをそれぞれの専用機器を用いて測定

この3種類というのは、もちろんアイコス」「グロー」「プルームテック」の3つのことです。
比較対象の紙巻きたばこについては、試験タバコとして規格化された標準タバコ「1R5F」「3R4F」を使ったそうです。

試験の方法

  • 「換気がない」、「喫煙者一人あたりの占有容積が少ない」方が、環境たばこ煙の濃度はより高くなると考えられることから、換気のない通常1人が使用する部屋を使用し、たばこの煙が多い室内環境を再現
  • 同一人物が、紙巻たばこ、加熱式たばこそれぞれを50回吸引し、喫煙開始から1時間、室内の空気を採取し、室内ニコチン濃度を測定

試験に使わた空間については「通常1人が使用する部屋」と記載されていますが、実際の大きさは「80cm×80cm×2.2m」、これ電話ボックスのような部屋ということになります。
ちなみに、加熱式たばこは50回吸引、紙巻きたばこだと4本相当とのこと。

現時点までに得られた科学的知見

この調査から得られた知見は以下の3つ。

  • 加熱式たばこの主流煙には、紙巻たばこと同程度のニコチンを含む製品もある。
  • 加熱式たばこの主流煙に含まれる主要な発がん性物質の含有量は、紙巻たばこに比べれば少ない。
  • 加熱式たばこ喫煙時の室内におけるニコチン濃度は、紙巻たばこに比べれば低い。

*現時点で測定できていない化学物質もある

発がん性物質の少なさについては、以前より言われていたので、各メーカーの主張が正しかったことを裏付ける結果となりました。

1つ気になったのが、紙巻きたばこと同程度のニコチンを含む製品」という記述。

ニコチン濃度や発がん性物質の含有量についての表があるので、ご紹介します。

余談ですが、プルームテックについてはJTが行った実験結果を公表していますので、そちらはリンク先の記事を参照ください。

参考:【喫煙者限定】プルームテックってホントに凄いんだ!?JTの実験結果をご紹介

主流煙の成分:ニコチン濃度

主流煙の成分:ニコチン濃度
加熱式タバコAがアイコス、Bがグロー、Cがプルームテック。
ちなみにこの表は、12回吸引に含まれるニコチン濃度を表しています。
アイコスは「たばこ」に非常に近いという結果に、私も紙巻きたばこを辞めてからアイコス・メインでお世話になってますが、一番しっくり来ているのも納得です。
グローはアイコスの半分以下、更にその3分の1程度のニコチン濃度がプルームテックということになります。
アイコスをメビウス・ライトと同程度と仮定すると、アイコスのニコチン濃度は0.7mg、グローが0.3mg、プルームテックが0.1mgということになります。

主流煙の成分:発がん性物質

主流煙の成分:発がん性物質
こうやって見ると、アイコスとプルームテックの優秀さが目立ちます。
おそらく構造によるものだと思うのですが、グローは巻紙(外側の紙)ごと加熱していることが、発がん性物質が多く発生してしまった原因かもしれません。
ただ、グローが多いと言っても、この表は紙巻きたばこの主成分100%としての割合を示しており、ほとんどの成分が10%を切っているので、アイコスやグローの有害物質90%カット、プルームテックの99%カットをしっかり裏付けてくれましたね。

喫煙時の室内におけるニコチン濃度

先ほどの主流煙に含まれているニコチン濃度とは違い、喫煙時の室内=副流煙ということでしょう。
以下の結果が出ています。

  • 紙巻きたばこ(1,000~2,420 μg/m3 )に比べ、加熱式たばこ(26~257 μg/m3 )では低かった。

この試験結果については、各デバイス毎の詳細は伝えられていませんが、紙巻きたばこの10分の1以下であることがわかります。
主流煙と比例していそうなので、アイコスが最大値257μg/m3、プルームテックが26μg/m3と考えて良さそうです。
以前PM2.5を計測したことがあったのですが、50μg/m3以下だと空気はキレイという結果が出ているので、プルームテックの26μg/m3ってほとんど発生していないレベルなんじゃないですかね。

試験からわかる各デバイスの結果

こういった結果が、東京都の受動喫煙防止条例案の規制対象外にも繋がっているのかもしれません。

まだ引き続き調査は必要とも書かれていましたが、これらの結果は、紙巻きたばこから加熱式たばこに移行することが、自分のためにも周りの人のためにもなることが明らかに。

各デバイス毎に試験結果についてまとめてみました。

参考:これぞ大人の事情ってヤツ?都が受動喫煙防止条例案の方針を大転換のワケ

アイコス

アイコス
紙巻きたばこと同程度のニコチン濃度がありながら、発がん性物質を90%削減したデバイス。
ニコチン濃度はおそらく0.7mgくらい、もっとも紙巻たばこに近い喫味を実現している。
紙巻きたばこからの切り替えを考えると一番オススメなデバイスなんじゃないでしょうか。

グロー

グロー
ニコチン濃度はアイコスの半分程度でしたが、発ガン性物質のほとんどがアイコスを上回る結果に。
特に多く検出されたのがホルムアルデヒドで、紙からも発生することがあるようなので、もしかすると360度加熱が仇となった可能性があります。
ただし、ホルムアルデヒドを含む2つの物質以外は10%程度しか発生していないので、紙巻きたばこよりも有害物質が少ないのは間違いないでしょう。

プルームテック

プルームテック
ニコチン濃度については、公式発表でも0.02mgと少ないことが報告されているので周知の通りですが、発がん性物質の少なさには目をみはるものがありますよね。
やはり電子タバコの構造を流用しているのがポイントになっていると思われます。
余談ですが、少し前までプルームテック・カスタマーセンターではニコチン濃度を「10吸いで0.1mg」と説明していました。
JTが公式発表している「1吸いあたり0.02mg」という数値に落ち着きましたが、あながち嘘ではなかったんですね(汗)

参考:【新事実】読者様からの問い合わせで判明、プルームテックのニコチンって本当は何mgなの?

あとがき

こういう実験や試験の結果って、国内外でも色々と公表されていますが、重要なのはどこが公表したかだと思うんですよね。

やはりメーカー主導の実験結果だと、自社に都合の良い結果を載せてるんじゃないかと思ってしまいますし、権威ある機関の調査でないと信憑性そのものに疑問が残ってしまいます。

その意味で、このデータは非常に意味があると思います、だって厚労省がまとめたデータですからね。

あとは税金も優遇してくれると有り難いんですけどねー。