こんばんは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
タバコの業界用語とも言うべき「ヤニクラ」ですが、どうしてヤニクラが起きるのかご存じですか?
この記事では、ヤニクラとはどういうものなのか?またヤニクラが起きる原因や症状、その対処法について解説していきます。
ヤニクラって何なの?と思われていた方は、ぜひ疑問を解消していってください。
加熱式たばこブロガー
国内最大級の加熱式たばこ、電子たばこブログ「モクログ(MOQLOG)」を運営。日本の加熱式たばこブロガーの一人。2016年3月より運営を開始、紙巻たばこに変わる加熱式たばこ、電子たばこの専門家として、たばこに関する様々な情報を発信中。
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ヤニクラとは
ヤニクラとは、簡単に言うと「タバコを吸ったときにクラクラする」症状のこと。
ヤニクラの「ヤニ」は、本来は樹液のことを指しますが、たばこを吸った時に発生するタールが樹液に似ていることから同様にヤニと呼ぶようになりました。
広い意味だとヤニ=タバコの意味することから、ヤニ(タバコ)を吸ったらクラクラするを短くして「ヤニクラ」と言うようになったわけです。
ヤニクラが起きるメカニズム
先ほどのヤニの説明だと、ヤニクラの原因はタールのように思われるかも知れませんが、ヤニクラが起きる原因はタバコのタールではありません。
ヤニクラの原因はタバコの3大有害物質の2つ、ニコチンと一酸化炭素が原因で引き起こされます。
ヤニクラの原因はタールではなくニコチンと一酸化炭素
ヤニクラが起きる原因物質①ニコチン
たばこ製品には「ニコチン」が含まれていますが、このニコチンには血管を収縮させる作用があります。
ニコチンを体内に取り込むと血管が収縮して血流が悪くなり、その結果、一時的に貧血を起こしてクラクラするというわけです。
また、ヤニクラは体内に取り込むニコチンの量や、残存しているニコチン量によっても、発生する頻度が変わるという特徴もあります。
ニコチンの血管収縮作用による軽度な貧血 → ヤニクラ
ヤニクラが起きる原因物質②一酸化炭素
たばこを吸うと発生する有害物質の1つに「一酸化炭素」がありますが、実はこの一酸化炭素もヤニクラの原因と言われています。
一酸化炭素は、血液中の酸素運搬係でもあるヘモグロビンと結合することで、体内に酸素が届きにくくなり酸欠を引き起こします。
通常の喫煙程度では一酸化炭素中毒になるほどの量は発生しませんが、一酸化炭素は無味無臭で非常に危険な物質です。
一酸化炭素による軽度な酸欠 → ヤニクラ
ヤニクラしやすい人・タイミング
ヤニクラはタバコを吸った時に必ず起きるというわけではありません。
誰でも起きる症状ではなく、起きやすい人やタイミングがあるので、以下に心当たりのある人は注意が必要です。
ヤニクラしやすい人:たばこ初心者
良くも悪くも体がニコチンや一酸化炭素に慣れていないため、ヤニクラの症状が起きやすい傾向にあります。
喫煙者の多くがたまにしかヤニクラしないのは、タバコを常用するようになると体内にニコチンが残存すること為、症状が起きくくなるからです。
ヤニクラしやすい人:チェーンスモークしがちな人
吸い終わったらすぐに次の1本を吸いだすことをチェーンスモークと言いますが、チェーンスモークすると、短時間で一気にニコチンや一酸化炭素を取り込んでしまう為、ヤニクラが起きやすくなります。
ニコチンや一酸化炭素は体内でちょっとづつ消えていくのですが、消えていく前にどんどん取り込んでしまうことが原因です。
ヤニクラしやすいタイミング:久しぶりに吸った時
たばこ初心者がヤニクラになるのと似ていて、時間を空けることで体内からニコチンが抜けたタイミングに吸うことで、一気に血管が収縮してヤニクラが起きます。
久しぶり、というのは人それぞれですが、半日ほど吸わないだけでもヤニクラが起きることもありますので、時間を空けて吸う時は注意しましょう。
ヤニクラしやすいタイミング:キツイたばこを吸った時
普段タバコを吸っている人でも、急にキツイ(タールやニコチンが多い)たばこを吸うとヤニクラすることがあります。
これは、普段吸っているタバコよりもニコチン量などが多いことから、血管収縮が強く反応することで発生します。
ヤニクラの症状
ヤニクラが起きると幾つかの症状が起きますが、複合的に起きるケースも。
あくまでも一時的な症状ではありますが、ヤニクラの症状が出た場合は、無理にタバコなどは吸わずに深呼吸して身体を落ち着かせましょう。
無理をすると症状が悪化して倒れてしまうなどの可能性も十分に考えられますので、無理は禁物です。
ヤニクラの症状(軽度)めまい・ふらつき
ヤニクラの症状で比較的起こりやすい症状が、この「めまい」や「ふらつき」です。
一時的な場合がほとんどで、吸った瞬間に目の前がグラグラしたり、足元がおぼつかなくなったりします。
ニコチンによる血管収縮作用により、一時的な貧血状態になっていることが多く、暫くの間、座ったり深呼吸することで改善します。
ヤニクラの症状(中度)頭痛・吐き気
頭痛や吐き気は一酸化炭素中毒の中度の症状ですので、危険な状態と言えます。
たばこが身体に合わない可能性もあるので、最低でもタールやニコチンの軽いタバコに変える、出来るならタバコは吸わないことをおすすめします。
もちろん体調や環境にもよるので一概には言えませんが、クラクラする程度ではない症状が起きているので十分に注意が必要です。
ヤニクラの症状(重度)失神・痙攣
重度のヤニクラ症状だと、失神や痙攣を引き起こすことも・・・これは完全に一酸化炭素中毒の重度の症状なので、かなり危険な状態であると認識してください。
こういった症状が起きたときは、ヤニクラなんて生易しいものではないので、すぐに病院に行き検査しえもらうことをオススメします。
チェーンスモーカーや長年たばこを嗜んできた人に多い症状なので、心当たりのある方は十分に気を付けてください。
ヤニクラの対処法
中度、重度のヤニクラの場合は病院に行く、が正解ですが、軽度のヤニクラであれば以下のことを実践するだけで症状は緩和されます。
どれもヤニクラが起きてからすぐに出来る内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
ヤニクラの対処法①深呼吸をする
ヤニクラはニコチンや一酸化炭素によって血液や酸素が一時的に足りないことから起きる症状。
ですので、深呼吸をすることで血液の巡りが良くなり、貧血や酸欠が改善されます。
ヤニクラの対処法②水分を取る
体内に水分を補給することで血液の巡りが良くなり症状を改善することが出来ます。
糖分の多いジュースよりは、水やお茶などサラッとしたものがオススメです。
ヤニクラの対処法③無理せず座る、横になる
ヤニクラによって「めまい」や「ふらつき」が起きているときは、無理せず座ったり横になるのがおすすめ。
その場で座り込むだけでも落ち着きますので、そのままゆっくり深呼吸をして、症状がおさまるまで安静にするのが一番です。
ヤニクラの対処法④軽く体を動かす
腕を振る、首を回すなど、その場で出来るちょっとしたストレッチをすると、血液の循環が良くなり症状が改善します。
ただし、「めまい」や「ふらつき」が酷いときは転ぶ可能性もあるので、無理せず症状が落ち着いてから実践してみてください。
ヤニクラはアイコスやシーシャでも起きるのか?
ヤニクラと言う言葉は、主に紙巻きたばこを吸ったときに起こる症状の1つ。
ですが、アイコスなどの加熱式たばこを吸ったときや、今流行りのシーシャを吸ったときは起こるのか?気になりますよね。
その疑問にお答えします。
ヤニクラはアイコスやグロー、プルームでも起きる
アイコスなどの加熱式たばこは、有害物質90%削減!と言っていますが、結論から申し上げますと、アイコスでもヤニクラは起こり得ます。
なぜなら、アイコスなどの加熱式たばこは、タールや一酸化炭素は大幅に削減できているものの、ニコチンは紙巻たばこ並に含まれているからです。
ヤニクラはシーシャでも起きる
シーシャも紙巻たばことは全然別物ですし、煙は水を通しているので安心のように思えますが、シーシャにもニコチンが含まれているため、ヤニクラの症状は発生します。
特にシーシャの場合は長い時間吸えることから、チェーンスモークする人に特に起きやすい傾向があるので、時間内でゆっくり吸うのがおすすめです。
ヤニクラとは無縁の電子タバコという選択肢
電子タバコは名前こそ「タバコ」とついていますが、実際はニコチンゼロ、タールゼロ、一酸化炭素ゼロの疑似タバコのこと。
これまで紹介してきたとおり、ヤニクラはニコチンや一酸化炭素が原因で起こるため、電子タバコはヤニクラとは無縁なんです。
ニコチンが含まれていないことから、禁煙にも繋がると人気を集めており、利用者が急増中です。
興味のある方は電子タバコの人気ランキングを参考にしてみてください。
ヤニクラのメカニズムと症状の直し方まとめ
ヤニクラは軽度であれば心配するほどではありませんが、中度、重度の症状ともなると非常に危険な状態です。
そのような症状が出た場合は、とにかく無理をせず病院で診てもらうことをおすすめします。
特にたばこを吸い始めたばかりの方に起こりやすいので、十分に気を付けてタバコを嗜んでくださいね。
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