こんにちは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
今や2、3人に1人がアイコスやグロー、プルームテックといった加熱式タバコを利用する時代。
私も気付けば3つとも所有するまでに至りましたが、紙巻きタバコに比べ、副流煙がないことから周りへの影響も少ない、ということは皆さんもご存知だと思います。
さて、そんな注目の次世代たばこ達ですが、中でも最も有害物質や匂いが少ないと言われるプルームテックで、驚きの臨床試験結果が発表されているので共有したいと思います。
プルームテックを利用することは禁煙同等?
今回の実験は、プルームテックを使って体内に取り込まれた有害物質の量を調べた・・・というもの。
結論から書くと、なんと!その数値は「禁煙同等」だったという試験結果が出たんです。
どんな試験をしてどんな結果が出たのか、さっそくみていきましょう。
試験内容
まず肝心の試験内容ですが、集められたのは60人の紙巻きたばこユーザー。
7日間入院してもらい、3つのグループにわかれて過ごしてもらい、定期的に採尿と呼気を測定したそうです。
3つのグループの分け方ですが、まずはそのまま紙巻きたばこを吸い続けるグループ。
次に、紙巻きたばこを禁止してプルームテックだけを許可したグループ。
最後に禁煙してもらったグループの3つ。
ちなみにこの実験は、北里大学医学部附属臨床研究センター教授が監修しており、「臨床試験としての充分な品質が担保されたものと考えております」とのこと。
調査項目
この実験では、タバコに含まれる特定16種の有害物質が体内にどれくらい取り込まれるかを調べたものです。
調べた物質は、以下の通り。
- アクロレイン
- アクロリニトリル
- クロトンアルデヒド
- NNK
- NNN
- エチレンオキシド
- ペンソビレン
- 1-ナフチルアミン
- 4-アミノビフェニル
- o-トルイジン
- ビレン
- ベンゼン
- 1,3-ブタジエン
- 一酸化炭素
この物質それぞれが「発がん性」を含む有害物質で、米国食品医薬品局が提示する紙巻たばこの煙に含まれる健康懸念物質の成分リストを参考にピックアップされています。
調査項目に挙げられた16種類の物質は、紙巻きたばこを吸うことで増加量が大きい物質なんだとか。
試験結果
なんとニコチン以外の15種類全成分が「禁煙グループ」と同等程度削減されていたそうです。
・・・自分でもわかりにくいので補足します。
この試験に参加した人は、全員が紙巻きたばこユーザーなので、試験開始時の数値を100とします。
試験を行うことで、各グループの体内の有害物質がどう減っていくのかを調べたもの。
(100が50になったのか、20になったのか、はたまた変わらなかったのか)
つまり、この16の有害物質については、プルームテックに切り替えたら禁煙したのと同じ効果があった、ということです。
ちなみにニコチンについては、禁煙グループの半分程度削減されたと報告されています。
期待されること
この結果から、紙巻きたばこからプルームテックに変えることは、紙巻きたばこを吸い続けるよりも疾病のリスクを減らす可能性は十分考えられますよね。
もちろんニコチンは含まれているので、たばこ(=有害)であることは変わりませんが、JTの掲げる「吸わない人」との共存に一歩前進した結果が得られたと言っても良いんじゃないでしょうか。
厚労省の調査でも程度の違いこそありますが、アイコスやグローも有害物質が削減されていると報告されています。
私はこれらの結果が評価されるべきだと思うんですけどね。
ニコチン依存のリスクは尚ある
この結果を両手で喜べないのは、現状ではニコチン依存を脱することはできないという点。
次世代たばこはどれもニコチン摂取量が紙巻きたばこより少ないため、よりニコチン依存を高める可能性がある、とも言われているんです。
紙巻きたばこより害が少ないからと言って、バカスカ吸っていては意味がないので、その辺は注意が必要ですね。
紙巻タバコと同程度のニコチン摂取
葉たばこを使用した新型タバコの喫煙によるニコチン摂取量は紙巻タバコの約8割程度とされています。ただし、喫煙者はニコチンの血中濃度が一定に達し満足感が得られるまで吸煙を続けるため、結果的に体内に摂取するニコチンの量は紙巻タバコと同じです。したがって、新型タバコでもニコチン依存症を起こします。
禁煙のつもりが、かえってニコチン依存を助長
「新型タバコで禁煙できる」といった誤解があるようですが、これを支持するデータは今のところありません。逆に、日本や諸外国での調査では、紙巻タバコと比較して新型タバコを使っている人のほうが、かえって喫煙から離れづらくなっているという調査結果があります。また、禁煙した人が使用した医療用医薬品の禁煙補助剤「バレニクリン」(ニコチン依存症の症状を緩和させる作用を持つ)の使用量を比較したところ、新型タバコを使っていた人のほうがより多く必要としたという結果が示されています。
【参考文献】
1)Kalkhoran S, et al. : Lancet Respir Med:116-128, 2016
2)Hirano T, et al. : Int J Environ Res Public Health:202, 2017引用元: https://takeda-kenko.jp/yakuhou/feature/smoke/vol01.html
あとがき
確かに、吸ったときの害は少ないかもしれませんが、摂取量に満足できず量を多く吸ってしまえば、結果的には摂取量は変わらなくなるのかもしれません。
また、研究結果にも記載されていましたが、加熱式タバコの歴史は浅く、継続的に喫煙していた場合のメリット・デメリットが出てくる可能性もありますからね。
いずれにしても、リラックスや気分転換するために吸っているものなので、気にし過ぎてストレスを抱えるのは本末転倒です。
今はまだ、好きなものを好きなだけ吸いたいと思う今日このごろでした。
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