こんばんは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
「たばこ」と言えばその有害性だけでなく、火災の原因としても悪評高く、20年前くらいだと年間6,000件もの火災原因に。
ですが、「禁煙」ブームによる喫煙人工の減少と、ここ数年でメキメキとユーザーを増やしていった加熱式たばこの普及により、大きく改善しています。
今日は、総務省のまとめるレポートを中心に、たばこが原因となった火災の推移をご紹介したいと思います。
総務省「加熱式たばこ等の安全対策検討会報告書」
加熱式たばこの普及により、平成31年総務省がその安全性(火災に対して)のレポートをまとめています。
その目的は以下のとおり。
たばこ火災が住宅火災における死者の発生原因の上位を占めている中、火を使用しない新たなたばこ(加熱式たばこ)の市場が急速に拡大しており、これらの火災発生危険を検証・整理するなどして、消防法令等の適用及び安全対策を整理する。
「加熱式たばこ等の安全対策検討会報告書」
たばこ火災の低減に一定の効果がある
同レポートによると、加熱式タバコは、様々な安全対策に取り組まれており火災発生危険が紙巻たばこより低いことがわかった、とのこと。
更に、このような安全対策の施された加熱式たばこが普及すれば、たばこ火災の低減に一定の効果がある、とも書かれています。
火を使わないタバコは、一定の評価は得ているようです。
たばこ火災の実態分析の結果
たばこ火災が発生しやすい条件を再現し、紙巻たばこと加熱式たばこの火災発生危険を比較する実験したそうです。
これは、紙巻たばこで死者の発生につながりやすい寝たばこを想定した実験やごみ箱への直接廃棄、消火不十分を想定したもので、消防庁の協力のもと行われています。
その結果、いずれの加熱式たばこも「たばこ火災」を発生させないことがわかった、と結ばれています。
たばこ火災の件数はどうなった?
総務省は毎年、「火災統計」というレポートを作成しており、何が原因でどんな火災が起きたのかをまとめています。
確認したところ、現在までまとめられているレポートは平成16年(2004年)から令和2年までの約20年分。
そこで、まだタバコを吸う人が多かった平成16年分と、加熱式が普及して暫く経過した令和2年の、タバコが原因と見られる火災件数を抽出しましたのでご覧ください。
平成16年の火災件数/タバコによる火災件数
この頃は火災自体が多く、総件数は年間6万件もの火災が起きていたようです。
様々な原因で火災が起きるわけですが、タバコによる火災は全体の10.1%を締めておりトップクラスの火災原因となっていました。
たばこが原因で起きる住宅火災のほとんどは布団類に着火したと思われるケースが多く、次いで消化不十分な状態で捨てたことによる、ゴミ箱などからの火災が多いとのこと。
令和2年の火災件数/タバコによる火災件数
約20年前と比べると、たばこが原因の火災は約半分に減少。
ただし、構成比では劇的に改善したとは言い難く、8.9%なので若干減ったかなーくらい。
まだまだ加熱式ユーザーの数は全体の2割から3割なのでインパクトは少ないのかもしれませんね。
あとがき
ブログ内で告知していた喫煙所のアンケートですが、ようやく分析、及びレポートの作成が終わりプレスリリース一歩手前までこぎつけました。
リリースを流しましたらTwitterでもご報告しますので、気が向いたら読んでみて下さい。
それでは今日はこのへんで、失礼します。
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