こんにちは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
2022年もあと数日ということで、昨年に続き加熱式たばこデバイスの市場シェアを調査しました。
結論から申し上げますと、私の想像していたよりも肉薄している印象でしたが、幾つか面白い気づきもありましたので、シリーズでお届けします。
なお、調査概要は以下のとおり、本内容はPR TIMESにてプレスリリース配信済みの内容です。
- 調査概要
- 加熱式たばこデバイスの使用実態調査
調査の方法:アイブリッジ株式会社のセルフ型ネットリサーチツール「Freeasy」
調査の対象:Freeasy登録モニターのうち、全国の20歳以上の男女を対象に実施
有効回答数:491名(全国の喫煙者、性別、年代別)
調査実施日:2022年12月21日(水)~2022年12月25日(日)
調査者:加熱式たばこマガジン「モクログ」
※集計方法 5,000名を対象にスクリーニングを実施、喫煙者で且つ加熱式たばこユーザーを抽出して本調査を実施。 - 回答者の属性
- 20代~60代以上の男女
20代・・・9.4%(男女比 5:5)
30代・・・20.2%(男女比 6:4)
40代・・・29.3%(男女比 7:3)
50代・・・23.0%(男女比 8:2)
60代以上・・・18.1%(男女比 8:2)
加熱式たばこメーカーの市場シェアの調査背景
各社で何百万台出荷!やユーザー数何百万人突破!などのような情報が発信されていますが、実際みんなが使っているデバイスって本当はなんなの?と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
また、デバイス自体も値下げ傾向にあり、複数台所持している人も多く、正直なところ実際のシェアはわからないんですよね。
そこで、今回は5,000人を対象にネットでアンケート調査を実施し、加熱式たばこを利用している人のみに追加でどのデバイスを利用しているのか調査しよう!というのが今回の調査の背景です。
想定していたよりも有効回答数が少なかった為、正確な調査とは言い難いのですが、指標の1つとしてなら十分に活用できますので、ぜひ参考にしていってください。
まずはスクリーニング調査で得た前情報からご紹介していきます。
事前調査結果①加熱式たばこ利用者は成人人口の1割程度
5,000人に対して行った調査では、喫煙者は30%を切っており25%ほどまで減少、その中でも加熱式たばこデバイスの利用者は、紙巻たばことの併用も含めて513人という結果になりました。
また、たばこを吸っていない、と答えた人のうち37%の人は元喫煙者で、何らかの理由でタバコを辞めた、と答えています。
加熱式たばこ利用者は成人人口の1割程度
事前調査結果②加熱式たばこと紙巻たばこを併用している人が2割
現在も喫煙している、と答えてくれた方に対して、紙巻きたばこ、加熱式たばこのどちらを吸っているかを質問したところ、紙巻きたばこ1,002人、加熱式たばこ513人という結果に。
※どちらも吸っている方には2つともチェックを入れてもらっています。
該当者が1,272人であることから、併用している方の分が差分として集計されるため、この結果から、およそ2割の人が紙巻きたばこと加熱式たばこを併用している、ということがわかりました。
紙巻きたばこユーザーのおよそ2割の人が加熱式たばこも併用している
加熱式たばこメーカーの市場シェアの調査
加熱式たばこメーカーの市場シェアについては、事前調査で加熱式たばこを利用していると答えた513人に対して追加調査(本調査)を行い、491名の方から回答頂きました。
次項より、本調査の結果をご紹介します。
本調査の回答用デバイスの一覧
カテゴリ | 加熱式たばこデバイス |
---|---|
アイコス シリーズ | アイコス イルマ アイコス イルマ プライム アイコス イルマ ワン アイコス 3 デュオ アイコス 3 マルチ |
プルーム シリーズ | プルーム X プルーム S プルームテック プラス ウィズ プルームテック プラス プルームテック |
グロー シリーズ | グロー ハイパー X2 グロー ハイパー プラス グロー プロ スリム グロー プロ グロー ナノ |
リルハイブリッド | リルハイブリッド2.0 |
その他 | その他 |
現在発売されている、もしくは最近まで発売されていて使用している人がいると思われるデバイスをピックアップしてます。
その他には、一覧にないアイコス2.4やグローのグローの旧デバイスなども含まれている可能性がありますが、このアンケートではその他で括っておりますのでご了承ください。
本調査結果①1人あたり2種類の加熱式たばこデバイスを利用したことがある
491人に対して、これまでに利用したことがあるデバイスにチェックを入れてもらった結果、960件の回答が集まりました。
この結果から、一人当たり約2種類のデバイスの利用実績があることがわかります。
加熱式たばこユーザーは色々なデバイスを試す傾向がある
本調査結果②実際に使われている加熱式たばこメーカーのシェアはアイコス55.3%
色々なメーカーの商品を使ってみたが、今もっとも良く使っているのはアイコス シリーズと答えた方は55.3%という結果に。
次いでプルーム シリーズの24.4%、グロー シリーズで19.6%という結果になりました。
2022年の加熱式たばこデバイスのシェアはアイコス55%、プルーム24%、グロー20%
2021年の調査ではアイコス53%、24%、23% ※2021年の調査結果はこちら
各社の加熱式デバイス利用状況
続いて、アイコス、プルーム、グロー各社の現在使用されているデバイスの利用状況をシェアします。
なお、リルハイブリッドは他にシリーズもないことから、割愛致しますのでご了承ください。
アイコス シリーズでもっとも利用しているデバイス
フィリップモリスのアイコス シリーズの中で、実際にもっとも使用されているデバイスは断トツ1位でアイコスイルマでした。
3,980円とリーズナブルな価格帯のアイコスイルマワンかと思ってましたが、意外な結果に驚いています。
また、終売したアイコス3デュオやマルチを使っている人は3割程度と言う結果で、順調にイルマ・シリーズへ移行していることが伺えます。
プルーム シリーズでもっとも利用しているデバイス
JTのプルーム シリーズの中で、実際にもっとも利用されているデバイスとして、遂にプルームXが1位に躍り出ました。
昨年行ったアンケート調査では、プルームXは2割にも満たなかったのですが、値下げやフレーバーの拡充により順調にシェアを伸ばしたと言えます。
低温加熱式たばこデバイスのプルームテック・シリーズの構成比がさほど変わっていないことから、プルームXが他社の乗り換え先として貢献。
グロー シリーズでもっとも利用しているデバイス
ブリティッシュアメリカンタバコのグロー シリーズは他社とは違う結果で、主力のグローハイパー・シリーズでは最新モデルではなく1世代前のグローハイパープラスが断トツ1位と言う結果に。
ただし、最新モデルのグローハイパーX2はキャンペーンが始まったばかりなので、今後グローハイパープラスからX2に移行する人が増えていくと推測されます。
また、昨年まで4割弱のユーザーを抱えていたスリムサイズのグロープロ・シリーズが大幅に減少、プロ専用フレーバーの値上がりが削減などから他社に流れた可能性もありそうです。
加熱式たばこメーカーのリアル市場シェアの調査まとめ
2022年12月末の加熱式たばこメーカーの実際の市場シェアは以下のとおり。
- アイコス シリーズ 55.3% 2021調査結果 +1.9ポイント
- プルーム シリーズ 24.4% 2021調査結果 +0.6ポイント
- グロー シリーズ 19.6% 2021調査結果 -2.9ポイント
依然アイコス1強ではあるが、昔のようにシェア7割超えということはなく、プルーム、グローともにシェアを拡大している。
ただし、前年の調査結果から比較すると、2022年はグロー シリーズのみ微減と言う結果になりました。
なお、前回の調査に比べて回答数が半分以下のため、あくまでも参考値としてお考えください。
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