こんにちは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
今回の記事では「アイコスの正しい使い方」について解説していきます。
最新モデルのIQOS ILUMA シリーズはもちろん、今も利用者の多いIQOS 3 シリーズ、まだ使っている人がいるかもしれないIQOS 2.4 シリーズについて、わかりやすく、且つポイントを押さえて紹介していきます。
また、ある程度知識がある方については、目次を活用して読みたいところだけピックアップして読んでいくと良いかも。
関連記事も多数掲載しておきますので、そちらも併せて読んで頂くと、一層理解が深まりますよ。
アイコスの使い方 基礎知識編
アイコスが大好きで完璧にマスターしてるぜっ!っていう方は、新たな発見は大してないと思いますので飛ばしていってください。
さて、既に使い方がわかっている人からしたら、なぜ今更書くの?と思われるかもしれませんが、説明書を読まないで使おうとする方が非常に多い(私の父)からです。
使い方も簡単ですし、周りに持っている人も多いので、見ていると説明書なんて読まなくても、なんとなく使えちゃうんですよね。
そして驚きました(汗)、父のアイコスを見たら真っ黒・・・そもそもクリーニングすることすら知らなかったんです。
加熱式たばこ専門のブログを書いている私の親ですらコレですから、そういう人も多いのでは?と思い、要点とポイントだけ抑えて「正しい使い方」を改めて書こうと思った次第です。
これからアイコス・デビューする方はもちろんですが、既にアイコスを使っている方も、なんとなく・・・ではなく、末永く使い続けるために、是非参考にしてみてください。
そもそもアイコスって?
アイコス(IQOS)とは、世界のナンバーワンたばこ会社「フィリップ・モリス(PM)」社から、発売されている火を使わないタバコを吸うための喫煙具のこと。
「煙のない世界を目指して」をテーマに火を使わないたばことして、ここ日本で大人気の次世代たばこの1つです。
「最高のたばこ葉を見つけたければ、ハミングバードに聞けばいい」昔からそう言われており、「ハミングバード(ハチドリ)」がトレードマークに用いられています。
たばこ葉を直接加熱する仕組みから、加熱式たばこなどと呼ばれ、近年の次世代たばこブームを巻き起こした立役者ですね。
アイコスの基本構造
アイコスを構造で考えたとき、大きく2種類のタイプに分類することが出来ます。
1つはIQOSの”こだわり”とも言える、チャージャーとホルダーの2つのパーツから成る「セパレート・タイプ」、そしてもう1つが、使いやすさに特化した「オールインワン・タイプ」の2種類です。
どちらもメリット・デメリットはありますが、それぞれ拘っている点が違うので、ライフスタイルに合わせて選ぶのが良いですよ。
セパレート・タイプ
セパレート・タイプのアイコスは、どれもチャージャーとホルダーの2つのパーツから構成されており役割が違います。
グローやプルームが簡単操作に拘っているなか、アイコスだけがこの形に拘り続けているわけも併せてご紹介していきますね。
アイコス・チャージャー
これはアイコス・ホルダーを充電する為のモノで、言うなれば「紙巻きたばこ」の箱に該当します。
箱からタバコを取り出すように、ホルダーを取り出して吸う、まるで紙巻たばこみたいな所作ですよね。
アイコス・ホルダー
アイコス・ホルダーはタバコ(ヒートスティック)を加熱する為のモノで、紙巻きたばこのライターのような役割をします。
1本1本、火をつけて吸うのと同じように、アイコスは1本1本加熱して喫煙する・・・一見無駄のようにも思えますが、この構造が紙巻たばこユーザーに受け入れられ成功に寄与したと言われています。
「たばこを吸う」という一連の行為が”紙巻きたばこ”に似ているのがおわかりでしょうか。
アイコスがしっくりくるのは、こうした動作の1つ1つが、紙巻きたばこの所作を意識して作られているからなんですね。
オールインワン・タイプ
オールインワン・タイプはその名の通り、チャージャーとホルダーを1つにしたモデルのこと。
IQOS 3 シリーズ発売の際に、バッテリー容量こそ少ないものの、連続吸いに対応したIQOS 3 MULTIは、これまでの喫煙の所作というアイコスの”こだわり”よりも、使いやすさにフォーカスしたモデルとなっています。
アイコス本体
グローやプルームのように、たばこを挿してボタンを押したらすぐに吸えるのが特徴です。
セパレート・タイプとの違いは、箱から出すという所作をなくすことで喫煙動作を簡略化した点。
更にバッテリー一体型になったことで連続で吸うこともできるようになったのがオールイワン・タイプの最大のメリットです。
このMULTI発売当初は、連続で吸えないというアイコスのデメリットを見事に解消したことから、同時期に発売となったセパレート・タイプのIQOS 3 を上回る人気ぶり。
ただし、一体型であるがゆえに、大容量バッテリーを搭載することができず、満充電でも8本程度しか吸えないというデメリットも抱えていました。
アイコスの加熱テクノロジー
アイコスは構造だけでなく、加熱テクノロジーでも2種類に分類することが出来ます。
と言っても、これは最新シリーズと従来シリーズ、という分け方になってしまいますが、文字で書く以上に大きな違いがあります。
実際に使用する際の注意点も異なってきますので、この違いは知っておくと良いですよ。
ヒート・コントロール・テクノロジー
ヒート・コントロール・テクノロジーというのは、温度センサーを兼ねた加熱ブレードが、毎秒1,000回の頻度で温度を計測しながら、たばこの内側から一定の温度でたばこ葉を直接加熱するというもの。
1年くらい前であれば「アイコス=加熱ブレード」と言っても過言ではない重要なパーツで、このブレードを搭載しているからこそ”紙巻たばこ並の吸いごたえ”を実現していると言えます。
グローもプルームもたばこの外側から間接的にたばこ葉を加熱する仕様となっており、アイコスの内側から直接加熱するという仕様が、アイコスの吸いごたえナンバーワンを支えているんです。
スマートコア・インダクション・システム
スマートコア・インダクション・システムは、最新モデルのIQOS ILUMAシリーズから搭載された新加熱方式のこと。
本体からブレードをなくす代わりに、専用たばこにブレード(金属製の誘熱体)を挿入することで、このブレードを周囲から加熱し、たばこの中のブレードが直接たばこ葉を加熱するという画期的な加熱テクノロジーなんです。
まわりくどいことをやっているように思えた方もいるかも知れませんが、本体からブレードを無くすことで多くのメリットがあったんです。
- ブレードが折れる心配がなくなった
- 掃除がほとんど要らなくなった
- 焦げ臭い味わいがなくなりより美味しく吸えるようになった
アイコスの専用たばこ
つい先日から新フレーバーのセンティアが一部地域限定で発売になりましたが、デバイスごとに使用できる銘柄が異なるため注意が必要です。
これは先ほど紹介した加熱テクノロジーに対応しており、間違ったタバコを使おうとすると、吸えないだけでなく最悪の場合、デバイスを破損させてしまう恐れもあるのでしっかりと確認しておいてください。
また、厄介なことにパッケージデザインも似通っているため、コンビニなどで買うときはキチンと銘柄を確認することをおススメします。
Marlboro & HEETS
MarlboroとHEETSはブレードありのアイコス専用となっており、ブレードなしのILUMAシリーズに挿しても吸うことが出来ません。
間違ってILUMAに挿してしまっても壊れることはありませんが、たばこ葉が落ちて挿入部分のそこが汚れるなども考えれますのでご注意を。
なお、ILUMAに挿した場合はボタンを押しても作動すらしませんので、間違えて買ってしまうと吸えずにイライラしてしまうかも。
TEREA & SENTIA
最新モデルのILUMAシリーズ専用たばこがTEREAとSENTIA。
TEREAはMarlboroの、SENTIAはHEETSのイルマ版だと思って問題ありません。
注意しないといけないのはこの2つで、間違ってブレードありのIQOS 3 シリーズに挿してしまうと、たばこの中に仕込まれた金属プレートと、IQOSのブレードが干渉して破損の恐れもありますので、この間違いだけは絶対にしないようにしましょう。
・イルマ専用たばこのTEREAとSENTIAは、たばこの中に金属プレートが埋め込まれています。
・また、先端もフィルターで塞がれているため、抜くときも”たばこ葉”が落ちなくなっています。
・更に本体にブレードがないことから、従来はブレードを折らないように気を使ってたばこスティックを抜いていたのですが、イルマ・シリーズでは何も気にせず抜けるようになっています。
アイコスの製品情報
イメージ | 製品名 | 発売 | 専用たばこ |
---|---|---|---|
IQOS (プロトタイプ) | 2014年11月 販売終了 | Marlboro HEETS |
|
IQOS 2.4 | 2016年6月 販売終了 | Marlboro HEETS |
|
IQOS 2.4 PLUS | 2017年3月 販売終了 | Marlboro HEETS |
|
IQOS 3 MULTI | 2019年1月 4,980円 | Marlboro HEETS |
|
IQOS 3 | 2019年1月 販売終了 | Marlboro HEETS |
|
IQOS 3 DUO | 2019年11月 6,980円 | Marlboro HEETS |
|
IQOS ILUMA | 2021年8月 8,980円 | TEREA SENTIA |
|
IQOS ILUMA PRIME | 2021年8月 12,980円 | TEREA SENTIA |
|
IQOS ILUMA ONE | 2022年3月 3,980円 | TEREA SENTIA |
この表を見てわかる通り、既存のIQOS 3 シリーズは価格改定を経てだいぶリーズナブルになりました。
ですが、驚くべきは最新モデルのIQOS ILUMA ONEで、全シリーズ中、一番安い3,980円で販売されています。
これは低価格路線の競合に対するけん制と、既存のIQOS 3ユーザーの移行を促す為だと思われます。
アイコスの正しい使い方
アイコス公式の動画があるので、それを見て頂くのが一番わかりやすいでしょう。
どのシリーズであっても基本的な使い方は同じで、専用タバコを挿す、ボタンを押して加熱する、吸う、抜くだけ。
今回は歴代アイコスの使い方動画をまとめてありますので、ご自身知りたいデバイスの使い方動画をご覧ください。
※音が出ますのでご注意ください。
また、動画の下にはレビュー記事のリンクも貼ってありますので、実際の使用感などが知りたいときはそちらを参考にしてください。
動画を見た方であれば「なんだ簡単じゃん!」と思われたことと思います。
ですので、この記事では正しい使い方をするための注意点を中心に解説していきます。
間違った使い方をすると故障の原因になるのはもちろん、リチウムイオンバッテリーを使っているので、最悪の場合は怪我などにも繋がるのでご注意ください。
正しく使う①:充電機は純正を使う(全デバイス共通)
アイコスのバッテリー容量は3,000mAh以上もあり、ちょっとしたスマホ並のバッテリーを搭載しています。
ですので、ACアダプターもスマホなどと同じ2A仕様となっているんです。
最近では2A対応のものも増えましたが、一般的なACアダプターは1Aのものが多く、間違って使うと全然充電されない・・・という事態もあり得ます。
逆にVAPEなどは1A仕様のものが多いので、アイコスのACアダプターで充電すると故障、場合によっては発火の危険もあるので要注意です。
正しく使う②:真っすぐ挿す(IQOS 2.4 / 3シリーズ)
ブレードありの2.4、3シリーズについては、ブレードの形状からもわかる通り、真っすぐ挿さないとブレードの破損に繋がります。
たまに刺さりにくいヒートスティックもありますが、回すように挿したりすると、ホルダーのブレードがポキッと折れますので挿すときは注意が必要です。
ブレードが折れる原因として2番目に多いのがこの挿すとき、ちなみに1番はクリーニング中に折ってしまうケースです。
私も過去3回ほど折ったことがありますが、折れると当然たばこが吸えなくなるので十分に気を付けましょう。
正しく使う③:フタは優しく閉める(IQOS 2.4シリーズ)
アイコスでもっとも壊れやすい箇所は、このアイコス・チャージャーの「フタ」です。
2.4シリーズは、雑に使うとフタのツメが壊れて閉まらなくなります。
実はこのフタ、非常に重要な役割を持っていまして、充電するときに上からアイコス・ホルダーを押すような構造なので、壊れてしまうと充電できなくなる恐れも。
アイコスをゴムバンドで止めて応急処置をしている人も多くいましたので、2.4シリーズを使う方は十分に気を付けてください。
正しく使う④:クリーニングが大事(全デバイス共通)
IQOS 2.4、IQOS 3シリーズをお使いの方は、毎日の必須作業だと思ってください。
ユーザーガイドによると、ヒートスティック20本(1箱分)吸ったら掃除しするように書いてありますので、一日の終わりに掃除するイメージ。
数ヶ月クリーニングしないことで、アイコスが壊れた!という話は聞いたことがありません、ですが「喉が痛くなった」「不味くなった」という話は沢山耳にします。
燃えカスがたまった状態で吸い続けると、想定外の有害物質が発生している可能性もありますので、掃除は忘れずに行いましょう!
・IQOS ILUMAシリーズはメンテナンス・フリーと謳っていますが、実際ホルダーの底には多少ですがヤニが溜まります。
・従来機ほどではなくて月に一回程度、綿棒などで掃除してあげると良いですよ。
正しく使う⑤:火はつけてはダメ(全デバイス共通)
ヒートスティックって紙巻タバコみたいに吸えるのかな?という興味から火をつけたくなる人もいらっしゃるかと思いますが、間違いなく後悔するので止めましょう。
アイコスで使われるたばこスティックには、蒸気を発生させるためにグリセリンなどが含まれているため、普通の紙巻きたばことは違ってちゃんと燃えません。
無理やり吸ってみると喉も痛くて、これしか吸えないなら「たばこは辞めよう」と決心できるくらい不味いです。
焦げた部分は真っ黒になるままで、かなり身体に悪そう・・・何も良いことはないので、皆さんは絶対に真似しないようにしてくださいね!
正しく使う⑥:たばこスティックを引き抜かない(IQOS 2.4 / 3シリーズ)
これは大きな故障に繋がるワケではないのですが、掃除の手間が倍増するので一応書いておきます。
「さすがに知ってるよ!」と思うかも知れませんが、使い方の説明なしで、初めてアイコスを見た方は100%ヒートスティックを引き抜きます。
アイコス・ホルダーにヒートスティックを挿した状態から吸わせたりすると、キャップがスライドすることなんて知らないので、そのまま抜いちゃうんですね。
さすがに1回失敗すると覚えますが、引き抜くときにねじってしまったりすると、ブレードの損傷にも繋がるので注意が必要です。
正しく使う⑦:途中で折れても焦らない(IQOS ILUMAシリーズ)
従来のアイコスであれば、キャップを外すことで比較的簡単に取り出すことが出来たのですが、アイコスイルマ・シリーズにはキャップが無い為、取り出すのが結構大変です。
中途半端にペンなどを挿して抜こうとすると、折れたたばこスティックを奥まで押し込みかねないので絶対に止めましょう。
私も何度か経験しましたが、折れたときは「ねじ」を使うのが一番。
ネジでの取り出し方は下記に記載してありますので参考にしてください。
アイコスの使い方まとめ
色々書きましたが、今ではほとんどの人が知っているようなコトだったかも知れません。
だからこそ、こういう情報って必要だと思うんです、だって今更、人には聞けないですからね。
私も知っているつもりで、説明書を読まずに使って失敗した経験がたくさんあります。
幸い壊れるような部分ではなかったので無事に使えていますが、場合によっては致命的な失敗をしてしまうことだってあります。
アイコスは決して安価なおもちゃではないので、末永く使うために正しい使い方と注意点だけは覚えておくと良いですよ。
あとがき
今回はアイコスの基本的な知識をはじめ、正しい使い方と使用上の注意点について書いてみました。
知ってる人の方が多い情報ではありますが、もし周りにアイコス・デビューする人や、なんとなく使っている人がいたら、皆様も優しく教えてあげてくださいね。
私も父にこの記事のURLをメールしておきまーす!
それでは皆様、よきアイコス・ライフを。
コメント
お疲れ様です(^.^)
今は買いやすくなったのでこれからアイコスに移行する人もまた増えるかもですね(^。^;)
私がまだアイコスを持ってない頃、コンビニで同じタイミングでタバコを買ってるお姉さま?(;^_^A がアイコスのスティックを買っていて「あーこの人アイコス持ってるんだ~。いいなぁ~」と思って外の喫煙所で一服(^。^)y-.。o○
するとそのお姉さまも喫煙所に来たので(お?アイコス吸ってるところを見れるかも?)と思ったら、そのお姉さまはスティックにそのまま火をつけて普通にタバコとして吸ってました(;^_^A
かくいう私も一度直吸いしたことありますが、美味しくないですね(;^ω^)
あと掃除をしない人や掃除の仕方が間違ってる人も結構いるみたいです(;^_^A
「付属のブラシの深い方でキャップを掃除する!」と自信満々に紹介してる人もいたりして笑いました(^▽^;)
みなさん、トリセツは大事ですよ~(^。^;)
KENさん
こんばんは、知らないと吸っちゃいますよねー。
私はむしろ、引っこ抜いたタイプです(汗)
説明書は小さい字で細かいので、確かに読むのは面倒です。
ある意味、この辺はメーカーも対策を考えてもいいと思いますけど。
近いうちに掃除の仕方もアップする予定なので、暫くは今更シリーズ書いてみます。
私の親父に関しては、説明書なくしたみたいです(汗)
きっと、そういう人たくさんいると思うんですよねー。
ホルダーに上手く入らないときは(殆ど入らない)、ピンセットでたばこの葉を10本程度抜いて、ブレードが温まってから入れています。
健太郎さん
コメントありがとうございます!
なるほどー、ピンセットで抜く・・・ですか。
試したことはありませんが、今度刺さりが悪いのにあたったらやってみます!
また、気軽にコメントくださいませ、今後とも宜しくお願い致します\(^o^)/