こんばんは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JP)です。
モクログを書き始めてかれこれ6年ちょっと、その間、各社のプロモーションなどをずーっと見てきましたが、今年のアイコスはちょっと怖いくらいキレッキレですよね(汗)
正直、JTさんもBATさんもお世話になっているので言いにくいのですが、今年はアイコスの独壇場になってしまいそうで心配です。
そんなわけで、今日はアイコスの定価見直しのニュースに絡めて、2022年のアイコスの凄さを勝手に解説したいと思います。
既に値下げのニュースは大手メディアから発信されており、同じことを書いてもつまらないので、加熱式ブロガーらしく妄想を膨らませていきますので、ネタの1つとしてお読みいただければ幸いです。
アイコス、最新モデルのイルマ・シリーズの価格見直し
4月14日、ブレードを無くしたことで人気を集める最新シリーズのIQOS ILUMAシリーズ等の価格の見直しを発表。
製品名 | 旧価格 | 新価格 | 値下げ額 |
---|---|---|---|
IQOS ILUMA | 12,980円 | 9,980円 | ▲3,000円 |
IQOS ILUMA PRIME | 8,980円 | 6,980円 | ▲2,000円 |
lil HYBRID | 6,980円 | 3,980円 | ▲3,000円 |
発売されて半年ほどなので、夏割とかでこの値引きがあると思っていたんですが、まさかの定価見直しでした。
ILUMA PRIMEは相変わらず高いですが、スタンダードモデルのILUMAなら十分手頃な価格と言えます。
会員特典の割引や友達紹介割引も使えるので、これらの割引も活用すると更に安くなります。
会員ステージ | IQOS ILUMA PRIEM | IQOS ILUMA |
---|---|---|
シルバー(10%OFF) | 8,982円 | 6,282円 |
ゴールド(20%OFF) | 7,984円 | 5,584円 |
プラチナ(30%OFF) | 6,986円 | 4,886円 |
少し前までは「アイコス=高い」という印象でしたが、だいぶリーズナブルになってきましたよね。
さて、価格改定(値下げ)のニュースはこれでお終い、続いて、今年のアイコスの王者の戦略について勝手に語らせて頂きます。
昨年までのアイコスと言えば
2014年に初代アイコス(名古屋モデル)が発売になり、それから7年ほどでしょうか・・・昨年までのアイコスの世間一般のイメージは以下のような感じ。
- 価格が高い(デバイス、専用たばこともに)
- 加熱式と言えばアイコス(ブランド力)
- 味はやっぱりアイコス
最近たばこを吸い始めた方や、加熱式に興味を持った方は知らないかもしれませんが、ブームだった2016年、2017年頃なんかだと、アイコスを持ってるだけで自慢できちゃう時代があったんです。
それだけの人気だったので、1万円弱のアイコス2.4が楽天では24,000円とかで売られて、しかもそれが飛ぶように売れたんですよ、信じられませんよね。
しかも、その当時は吸いごたえと言う点でもライバルがいなかった為、この圧倒的な人気と吸いごたえで”高いけどアイコスがいいよね!”というブランド力が育っていきました。
今でこそJTのプルームエックス、BATのグロー・ハイパーも吸いごたえは負けてませんが、当時はプルームテックとブーストなしのスリムサイズ・グローのみだったので、吸いごたえと言う点でアイコスに並ぶデバイスはなかったんです。
ブランド力で勝てないなら価格で勝負
アイコスがやたらと高く見えますが、実際プルームもグローも、発売当初はアイコス並みの価格で売られていたんです。
初代プルーム・エス・・・7,980円
初代グロー・・・8,000円
ですが、ブランド力(吸いごたえも)では到底勝てないため、JTさんとBATさんは低価格戦略にシフト。
実際グローが大成功を収めており、吸いごたえを大幅に改善したグロー・ハイパー・シリーズと低価格路線、コロナ禍による不景気感がうまく嚙み合って、2020年から2021年で大きくシェアを伸ばしました。
JTさんも吸いごたえ、デザイン性、リーズナブルな価格のグローバル・モデル「プルームエックス」の投入で巻き返しに成功。
ブランド力こそ勝てませんが、アイコスの強みだった”吸いごたえ”の部分が同等クラスになったことで、価格訴求でシェアを奪取できたのが昨年です。
イメージは以下のような感じ。
競合2社が唯一勝っていた価格面にアイコスがテコ入れ
先ほどのグラフでもわかるように、プルームとグローがアイコスにトータルで勝っていたのは、価格の圧倒的な差を軸に、吸いごたえとブランド力の差が縮めたからに他なりません。
今年のアイコスの怖いところは、これまで価格面では一切安売りしてこなかったのに、最新モデルを3,980円でリリースした点です。
更に被せるように、1箱あたり50円安いセンティアを投入することで、価格面の差を一気になくしちゃったんですよ
私の肌感覚ですが、先ほどのグラフで表現すると以下のような形になります。
私はアイコスの価格を4.5と評価しましたが、これには2つの理由があります。
① 1万円近くした商品が3,980円で買えるお値打ち感
② 980円も1,980円も3,980円も人によっては大差ない
プルームエックスは値引きされることも多いですが、定価は3,980円で同じですし、グロー・ハイパーは480円、980円と激安ですが、その分壊れやすかったり急速充電に対応してないなど、安い分欠点もあります。
こういった部分を考慮すると、3,980円のIQOS ILUMA ONEの投入で、価格差はあってないようなものだと思ったわけです。
「3,980円だったら買えない値段じゃないし、最新モデルのアイコスを試してみようかな♪」って人、結構いると思うんですよねー。
更にアイコスの猛攻は続く
畳みかけるように、という言葉がピッタリなくらい、2022年に入って「あの高かったアイコスが手頃な価格になった!」的なニュースが多いじゃないですか。
2022年3月 IQOS ILUMA ONE・・・3,980円
2022年4月 SENTIA第一弾・・・530円
2022年4月 IQOS ILUMAシリーズの価格改定(今回のニュース)
ですが、来月か再来月にもう一発来ると思ってます。
というのもアイコスイルマ版HEETSと言われるSENTIA(センティア)には、まだ未発売のフレーバーがあるんですよ。
更にひと段落した頃に夏割、秋割キャンペーンなんてありそうですよね。
これだけ価格訴求が続くと、アイコス=高いというイメージはかなり薄くなります。
昨年までのアイコスも王者に君臨してましたが、今回の価格面のマイナスイメージを払拭することで絶対王者に限りなく近づいた、と言っても良いのではないでしょうか。
プルームとグローは相当厳しい状況に
価格面は言うまでもなく、これ以上やりようがないところまで値下げしちゃってるので手のつけようがありません。
また、プルームもグローも、吸いごたえ、性能ともにアイコスと大差ないレベルまで完成しており、正直これ以上「吸いごたえ」や「性能」をどうこうするのはかなり難しいと思っています。
そうなると、アイコス並みのブランド力を構築しないと追いつけないわけなんですが、これが一番難しくて、即効性のある施策ってなかなかないんですよね。
タバコ製品は規制が厳しくマス媒体(テレビなど)での広告も出せませんし、世間的に嫌われているタバコなので、芸能人も簡単にはタイアップできません。
何をするかはPRを担当する代理店が考えることなので、私ごときでは答えを持ち合わせませんが、安易に売りの施策を打っても、この差を埋めてからでないと空振りしちゃうのではないかと思います。
アイコスの価格見直しとパワーバランスまとめ
正直アイコスイルマワンが発売されるまでは、グローもプルームもどんどん伸びていたので面白い展開になってきた!と思ってたんですよ。
ですが、これだけ価格面で差を詰められるとホントに厳しい、今回の価格見直しのニュースだって半分は「アイコスが安くなったよー!」っていう話題作りみたいなもの。
イルマ・ワンとの価格のバランスを整える意味もあったとは思いますが、「安い」「安くなった」というイメージを広げるにはもってこいのネタでしたからね。
むしろ、この展開まで考えてアイコスイルマプライムの値段を12,980円にしていたんだとしたら末恐ろしい。
真相はわかりませんが、世界ナンバーワンのたばこ企業のマーケティング力は伊達じゃないってことですかね。
あとがき
最初はアイコスの値上げのニュースを書くだけの予定だったんですが、一人でだいぶ盛り上がってしまいました。
ここまでお付き合いいただいた方には感謝です、駄文にお付き合い頂きありがとうございます。
今回はプルーム・ファンやグロー・ファンの方にとっては悲観的な内容になってしまいましたが、まだ2022年は始まったばかりですので、JTさんとBATさんの今後の展開に期待しましょう!
一発逆転みたいな度肝を抜くプロモーションとか仕掛けがあると面白いんですけどねー。
そんなことを期待しつつ、今日はこの辺で失礼したいと思います。
それでは皆さん、おやすみなさいませ。
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