高くても正規品、その価格には意味がある
こんばんは、モクログ管理人のげんちゃんです。
ちょっと仰々しいタイトルで恐縮ですが、今回のエントリーは出来ればちゃんと読んで頂きたい内容となります。
以前アイコス互換機の爆発について、ちょろっと触れたのですが、やはり多くの方に何が危険で何が安心なのかを知っていただきたく、改めて書くことにしました。
ちなみに、これはアイコス互換機だけではなく、電子ガジェット全般にも同様に言えることなので、参考にしてください。
次世代たばこ(アイコス、グロー、プルームテック、VAPE)の動力源
何が危険なのかを理解する上で、まず知っておいて頂きたいこと、それは次世代たばこの動力源についてです。
アイコスやグロー、プルームテックにVAPE、それらの互換機は、どれも電気の力で「たばこ葉」や「リキッド」を加熱して楽しむものですよね。
では、その電気の力とはなんなのか?
答えは「リチウムイオン・バッテリー」です。
大きさや容量はそれぞれ違いますが、どれもリチウムイオン・バッテリーから力を借りて加熱しています。
リチウムイオン・バッテリーの何がいけないの?
これはベイパーさんなら必ず教わっていると思うのですが、リチウムイオン・バッテリーには発火、爆発の危険性があるんです。
と言っても、リチウムイオンバッテリーは身近なところでも多く使われており、スマートフォンをはじめBluetoothのイヤホン、モバイルバッテリーなどにもよく使われている、優れたテクノロジーであることは言うまでもありません。
圧倒的なエネルギー効率で、大容量大出力でありながら小型化に成功した「夢のエネルギー」とも言えますが、これを簡単に例えると、大きく膨らんだ風船を小さな箱に詰めたようなものなんですよ。
本来入るはずのない風船を無理やり小さな箱に押し込んだらどうなりますか?
きっと、何かの拍子に箱から飛び出たり、バンッと音を立てて割れたりすると思うんです。
つまり、リチウムイオン・バッテリーも、風船を詰めた箱と同じく非常にデリケートなので、扱い方を間違えるとバンッとなることがあるということです。
読者様のアイコス互換機
写真は読者様が使っていた「アイコス互換機」です。
本体の下の部分が黒く焦げているのがお解りでしょうか?
2週間程使ったあと、底板が吹っ飛び、爆発炎上したそうです。
御本人が知識を持った方だったので、幸い大きな怪我を負うことはなかったそうですが、いざ自分の身に起きたらと考えるとゾッとします。
言うまでもなく、これは内蔵されていたリチウムイオン・バッテリーが発火、爆発した例であり、今回のエントリーを書こうと思った理由です。
海外ではもっと酷い事故も起きていますので、次世代たばこ・ライフを楽しむ為にも、是非読み勧めて頂ければと思います。
リチウムイオン・バッテリーが発火、爆発する理由
恐らくですが、リチウムイオン・バッテリーを一切使ったことがない人はいない、というくらい「リチウムイオン・バッテリー」は日常的に色々なモノに使われています。
つまり、ちゃんとした製品で、ちゃんと使えば基本的には安心なんです。
では、どういった場合に、発火、爆発するのか?これを知っておくのが重要。
主に過充電やショート、バッテリーに過度な負担が掛かるなどありますが、その原因は様々です。
1.バッテリー自体の問題
ぱっと見た感じではほとんどわかりませんが、VAPEなどで使うリチウムイオン・バッテリーには偽物やコピー品なども多くあります。
よくあるのは、表示を偽って発売されているもので、容量が違うなどは日常茶飯事で、酷いものだと性質の違う安価なバッテリーを外側だけ巻き直して販売するような悪質なケースもあります。
AというバッテリーにはAという使い方をしなければならないのに、中身が実はBなのにAという使い方をしたら・・・そりゃ発火もするし爆発もするんですよ。
同じ規格のバッテリーがなぜか妙に安い・・・こういうモノは非常に危険です。
2.製品自体の問題
これはバッテリーを使う側のことですが、同じ形状で同じ性能なのに、妙に安くて聞いたことがない名前のモノってありませんか?
こういうのをクローン(コピー品)と言って、酷いときは名前まで一緒なことがあります。
もともと発火しやすいモノなので、リチウムイオン・バッテリーを搭載する製品はバッテリーに負担が掛からないように、計算しつくされた精密な構造になっています。
モノによっては、通気性を確保する為に高価な極小パーツを用いたり、圧力が掛からないように仕切りがあったり、そういう一手間がなされているんです。
安価なモノはなぜ安いのか?コストダウンの為に一手間を惜しんだ可能性は高いですよね。
安いものには安い理由があるということを忘れてはいけません。
3.使用上の問題(part01)
不意に落としてしまった、ぶつけてしまった・・・ワザとではないにしてもダメージを与えている可能性はありますし、長年使うことで劣化してしったということも有り得ます。
実際に私の経験ですが、久しぶりにPSPでモンハン2Gをやろうとしたら、リチウムイオン・バッテリーがはまらなくなるくらい膨らんでいたんです。
これはバッテリー内にガスが溜まってしまい、あと少しで発火、爆発することを意味しています。
このPSPですが、落としたりぶつけたこともありますが、特別変な使い方はしていませんし、純正のバッテリーを使用していました。
ですが、さすがに10年近くも昔のものだと、こういうケースもあるんです。
4.使用上の問題(part02)
私もほとんど読まないのですが、マニュアルに書かれた注意事項は、あなたの身を守る為に書かれています。
中でも注意して欲しいのが充電器。
以前から当ブログでもお伝えしていますが、充電器には1Aのものと2Aのものがあり、どっちでも使って良いという訳ではありません。
例えば、アイコスやグローは2A(急速充電など)対応ですが、その互換品やプルームテック、VAPEのほとんどは1Aで充電しなければならないんです。
これは内蔵されているバッテリーによるもので、1Aで充電しないといけないバッテリーに2Aで電気を送ったらどうなるか?
考えればわかりますよね、危険ということです。
発火、爆発する理由まとめ
リチウムイオン・バッテリーが発火、爆発する理由は、基本的には最初に書いた通り、過充電やショート、バッテリーへの過度な負担によるものですが、掘り下げてみると紹介したようなことが原因であることが多いです。
少しでも安く買いたい!それは当然の心理で私も同じ。
ですが、ちょっと考えてみてください、ほんのちょっとのお金と安全を天秤にかけるなら答えは簡単ですよね。
信頼できるメーカーのモノと、デザインや機能は同じなのに聞いたことのない激安なモノ、あなたならどちらを買いますか?
読者様のアイコス互換機が爆発した理由
画像を見ると、一昔前に流行ったEcigによく似ていますが、たまたまKamryの方とお話する機会があったので聞いてみると、キャップの形状が違うことから、クローンのようなモノではないかと。
実はこのKamry社から発売されていたEcig(現在はKeCig2.0Plus)ですが、クローンがたくさん出回っており、名前は違うけど本家とは価格が1,000円近く安いものがいくつもあるんですね。
もしかしたら、Ecigと偽って販売されていたのかも知れませんし、ちょっと安いということで購入したのかも知れません。
ただ、ここで思い出して欲しいのは、安いものには理由があるということです。
ここから先は推測になりますが、以下の2つの可能性を考えてみました。
2.バッテリー自体が安価で粗悪なものが使われていた
真実は爆発してしまったのでわかりませんが、どちらの理由であっても危険であることにはかわりありませんよね。
各メーカーが商品と一緒にメーカー名も載せるのは、ある意味で品質を保証しているのと同じことだと私は思います。
事故にあってからでは遅いです、安く買ったつもりが高くついた・・・なんてことにならないように気をつけてくださいね。
Kamry社さんより
Kamry社日本法人の方に色々教えて頂いたので、参考までに共有します。
Kamry社にて使われているバッテリーですが、ソフトパックのリチウムイオンバッテリーを使っているそうです。
使用上、過充電や過放電によるバッテリーの爆発はまずありえないとのこと。
ソフトパックの使用は膨らんで破れる可能性はありますが、爆発をさせようとすると外部的の要因が加わらない限り起きないというのが開発部門の見解だそうです。
また、ソフトパック仕様だとベントホールも必要ないということでした。
付け加えますと、日本を始め、韓国、ヨーロッパなどの地域で延べ30万本の出荷実績があるそうで、数件製品不良はあったものの、爆発したという事例は一件もないそうです。
どこで買えばいいのさ!?
一番の理想はメーカー直販が間違いないでしょう。
ただし、互換機をはじめVAPEなどのほとんどは中華製なので、直販はなかなか難しいのが現状です。
そこでポイントとして覚えておいて頂きたいのは、正規代理店の文字。
これは、各メーカーから日本で代理販売することを正式に認められていることを意味しますので、直販に近い信頼度があります。
あとは、ベプログさんのような、知識と経験が豊富なスタッフさんのいる販売店さんで購入することですかね。
私も一度お邪魔したことがあるのですが、こちらはカスタマーサービスが特に充実しているのでオススメです。
余談ですが、一番最初にリチウムイオン・バッテリーの危険性を教えてくれたのもベプログさんですからね。
あとがき
「無料より高いものはない」だとか、「安かろう悪かろう」のような、価格にまつわる格言って色々ありますよね。
次世代たばこ界でもそれは同じで、5,000円なら5,000円でしか販売出来ない理由があるんです。
その理由は様々で、良くあるセール価格や高値がつく限定品、旧型の在庫処分など、納得のいく価格もあれば、なんで安いのかわからないモノもあります。
問題は理由がわからないモノで、本来5,000円で売られているものが、あるところでは3,000円で販売されているのは普通に考えると有り得ないんです。
何をして2,000円もコストカットしたのか?そう考えると恐ろしいですよね。
「たばこ」という特性上、顔の近くでの使うことが前提なので、万が一発火、爆発などが起きると大惨事は免れません。
その辺も踏まえて、次世代たばこ・ライフを楽しんで頂ければ幸いです。
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