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フィリップモリス紙巻タバコ廃止宣言!英国でのパフォーマンスの裏を読む!

紙巻きタバコを廃止すべき!?フィリップ・モリスの英国でのパフォーマンスの裏を読む! たばこコラム
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こんばんは、加熱式たばこブロガーのゲンキ(@MOQLOG_JPです。

今日も暑い日差しのなか、休憩時間の一服を楽しんできましたが、たばこ仲間の一人が「マールボロって紙巻き辞めちゃうらしいっすね」と。

ちょっと勘違いもあったので、加熱式たばこブロガーっぽく最近のたばこ業界の流れについて解説したわけですが、ふと話ながら思ったことがあったので共有させて頂きます。

この手の話がお好きな方は是非最後までお付き合いくださいませ。

フィリップモリス・・・たばこ販売禁止を求める

兼ねてより「煙のない世界」をスローガンに掲げ、近い将来、紙巻たばこからの撤退を宣言しているフィリップ・モリスですが、撤退だけではなくイギリスでとんでも発言を始めました。

ロンドン(CNN Business) たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナルは27日までに、展開する「マールボロ」ブランドのたばこについて、英国での販売を10年以内にやめる方針を明らかにした。同社は英国政府に対してもたばこ製品の販売を禁止するよう呼び掛けた。

https://www.cnn.co.jp/business/35174383.html

え!?たばこ会社がタバコの販売禁止を政府に打診ってどういうこと?ってなりますよね

私自身は既に紙巻きタバコを辞めて3年が経過しているのでアレですが、紙巻たばこユーザーからしたら「What’s?」ですよ。

このニュースを目にしたときはそれほど深く考えませんでしたが、考えるうちに、この発言は非常に計算されたものだと思うようになりました。

フィリップモリスが英国で紙巻タバコを廃止宣言した裏側

自らもマールボロというBIGブランドを持ちながら、紙巻たばこの廃止を進言したフィリップ・モリス。

自社も多少なり傷を負うような提案に、政府はもとより世間も「よく言った!」と賞賛するでしょう

ですが、本当にタバコというものを無くそうというなら、今回の話はいろいろと疑問が拭えません。

そうです、この発言の裏には、アメリカFDAからもお墨付きをもらったアイコスの急成長と手応えがあったからに他なりません。

イギリスの喫煙人口は日本より少ない

イギリスも日本のように国が禁煙を推し進めており、今や喫煙者は人口のおよそ15%ほど。

そんなイギリスですが、日本と少し違うのは「たばこハームリダクション」という考え方が理解されており、喫煙を辞められないなら、紙巻たばこを辞めて電子タバコに切り替えることを推奨している国でもあるんです

電子タバコ(加熱式含む)の普及率は1位:アメリカ、2位:日本、そして3位がイギリスという事実。

イギリスは、アイコスを拡販する土壌が出来ているからこその発言だと思うわけです。

フィリップモリスが英国で紙巻タバコを廃止したい理由

イギリスでのフィリップ・モリスの紙巻きのシェアがどれくらいかは知りませんが、日本のJTのように7割もあるわけではないでしょう。

つまり、マールボロを生贄に他社も道連れにして紙巻タバコを廃止、そこにアイコスを代替品として広めれば、他社の紙巻たばこユーザーもアイコスにスイッチさせられる=結果としてシェア拡大に繋がる・・・こんなシナリオ

既にアイコスの実力は日本で実験済みですし、価格面でも紙巻タバコよりも圧倒的に有利な設定になっているので、十分に考えられる展開ですよね。

更に自ら政府に進言することで、タバコ廃止に賛成であるかのようなパフォーマンスは、どこか腹黒さを感じました。

イギリスのタバコの値段

紙巻たばこ(Marlboro)・・・1,668円
アイコス(HEETS)・・・643円
アイコス3デュオ本体・・・6,369円
※レートによって若干変動あり

フィリップモリスが紙巻タバコを廃止宣言したのは英国だけ

そもそも、もし本当に煙のない世界を実現したいのであれば、世界中で販売しているマールボロを始めとした紙巻タバコの販売をやめる!と言えば納得も出来るんですよ。

でも、今回の発言はあくまでも、アイコスでシェア拡大の見込みがあるイギリスだけの話で、世界中で2030年にマールボロの販売をやめると言っているわけではないんです

そりゃあそうですよ、だって世界2位の販売数量を誇るフィリップ・モリスの売上は、依然、紙巻たばこによって作られてるんですから。

CNNの記事の文末にも書かれてましたが、タバコに反対する活動家からは懐疑的な味方も出てる、と・・・完全に見透かされてますよね。

フィリップモリスが日本でも紙巻タバコを廃止と言い出す可能性

フィリップ・モリスにとって、マールボロともども紙巻たばこを廃止したい国の特徴は、その国での紙巻タバコのシェアが低く、且つ、電子タバコ(加熱式たばこ)の土壌がある国

それって、日本なんですよ(汗)

日本でもマールボロは人気銘柄ですが、メビウス、セブンスターには敵いませんし、この土壌を崩すのは不可能でしょう。

それならば、いっそ紙巻きを廃止しちゃって加熱式勝負にシフトチェンジできれば・・・2割ちょっとのシェアから7割くらいまで爆上がりする可能性があります。

すぐにはないと思いますが、ありえない話じゃないですよね。

あとがき

日本の紙巻たばこユーザーは喫煙人口の7割を占めているので、さすがにその人達を敵に回すような発言はしないと思ってますが、国が音頭を取り始めたら危険信号。

特に「紙巻たばこ廃止」なんて響きは、嫌煙派からしたら大賛成でしょうから、考えるだけでも恐ろしいです(汗)

フィリップ・モリスは営利企業なので、戦略としてそういった発言や活動があるのは当然だと思いますが、そういう未来がこないことを願うばかりです。

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